立川談志の政治家観

立川談志の政治家観

1980年、国会議員がラスベガスで賭博したという騒動について語る談志のまくらです。すごく好きです。

国会議員が博打したとかって騒いでるけど・・・普段国会議員の事悪く言うだろ? やれ親の七光りだとか金の力だとか談志でもなれるとかロクなこと言わないくせにさ、大騒ぎになっちゃってね。

いいじゃん別に博打やったって別に、ラスベガスってのは博打やって良いってことになってんでしょ? そしたらまた「金額が多すぎる」なんて。言っとっけど、博打なんてチンタラチンタラやるのは所帯博打っつって一番バカにされるの。

博打はドカーンと張らなきゃいけないの!

それ、だからあのー、国の予算話しあえば良かったんだよ、42兆いっぺんにドーンとさ。丁と出りゃこっちのもん、所得倍増で遊んでりゃいいじゃねーか。半と出たら諦めて古米食ってりゃいいんだよ、どーせ米余ってんだからさ。

それもね、博打やったのが真面目なヤツならまだしも、やったのはハマコーじゃねーか、驚くに値しねーよ! 千葉のコレ(頬に指で一筋)がやらねー訳ねーじゃねーか。やらなかったら騒ぎゃいいんですよ、「ハマコーがラスベガスで何もやらなかったと、おかしいコレは裏に何かある」とこういう事です。

で結局ハマコー辞めちゃったじゃんよ。ハマコーさん辞めること無かったよ、「国会議員の品位を汚した」なんて言っちゃってさ。自分で品位があると思ってたんかね? 俺は品位が無ぇからあの人が好きだったんだ、大好きなんだ。

世の中政治の季節なので。政治家は僕がなるかもしれない職業だし、政治は僕がするかもしれない仕事だし、国は僕が構成員。良いところも悪いところもある僕を家族として一生ともにしてくれる人がいるように、もしくは腐れ縁の友達が未だに飲みに誘ってくれるように、僕は政治家を選びたいと思っています。

それから、ひとつ思い出したのは、任天堂元社長の岩田さんの言葉「経営とは、優先順位をつけること」。政治家に何を求めるのかの優先順位がつくだけでも、選挙というイベントは随分とクリアに見通せるようになると思ってます。少なくとも「投票したい人がいない」という状況には陥らずに済みます。