高校時代に書いた文章が出てきた話

高校時代に書いた文章が出てきました。当時僕が所属していた科学部には部誌というものがあって、とにかく何か書かなきゃいけなかったんです。そこで僕は、よりにもよって村上春樹と糸井重里共著の名著『夢で逢いましょう』の形式をそのまま借りて文章を書きました。ルールは「カタカナのタイトルをつけること」だけ。わかりにくいと思うので、いくつか引用してみます。

トゥルース Truth


 日本音楽のベスト・オブ・ベスト「JAPAN MAX」全米発売!
 ある外人が聞いて一言。
「Shit!!!!!!!!!」


リュックサック Rucksack


 朝の教室。小学校。
「ぼくのリュックサックの中身を発表しまーす!!」
「はいどうぞ。」
「んーーー、歯ブラシー!!」
「イェー!!」
「それからー、おしぼりーー!!」
「イェァ!!」
 …こんな文章、書くだけで疲れる。


エリエール Elleair


 2枚がさねのにくい奴。おれみたい。


ガイジン Gaijin


 ガイジンという言葉は、失礼だそうだ。外国人と言わねばならぬようだ。そうか、それは大変であったな。あと、何でも、地球に住んでいる人間は、実はみんな宇宙人なのだそうだ。ほほう、それはどうしたことだ。実は地球も宇宙の中にあるから、だそうな。なんと! そうであったか。そういえば、昔そこら辺のディスカウントショップで売っておった、遊歩人という携帯用カセットプレイヤーはどこにいったのであろうのう。ああ、お懐かしゅうございます。
 タイムスリップして1975年にやって来た、江戸時代の地方の殿様とその家来は、けっこう現代を楽しんでいるようだった。
「時間でございます」
 これから彼らは、タイムスリップの原因や人体への影響を調べるため、日本国の監視の下、人間ドックへ入ろうとしていた。
 彼らは、ガイジンだろうか?

「科学部部誌」より

こんなものを読まされて、きっと皆さんは困惑されたことでしょうね…すいません。でも、正直なところ、誤解を恐れずに言うと。すごく面白いです、僕にとっては。

上の文章、稚拙なところは年齢なりにたくさんあります。それはそれで恥ずかしくも微笑ましくも思います。しかしながら、上の文章を書いた17歳前後の僕も、今になって上の文章を読んでいる41歳の僕も、根本的には同じ僕なんです。控えめに言っても、かなり面白い。そりゃそうですよ、僕が書いた文の面白さを世界で一番理解できるのは、僕ですから(謙虚に言えば、上の文章の面白さなんて、書いた本人である僕にしかわからない)。

というわけで、個人的にかなり満足した出来事でした。当時の僕の意思を引き継いで、続きを書いてみようかな?(70歳ぐらいの僕がよろこんでくれるかもしれないから)