2冊目の本の執筆状況について

前々から「書く書く」と言いながらなかなか発売されず気をもんでいらっしゃる方もおられるようなので、2冊めの本について現状の執筆状況を。

目下執筆中の本、タイトルは未定ですがテーマは「ゲームとプレゼン」。ゲームのノウハウをビジネスに展開する具体例として、プレゼンへの展開をしてみるという本です。マニアックですね。でも、実は本を読むと以下のような内容がわかるようになっています。

  • ゲームにかぎらず、おもしろいコンテンツのしくみがわかります。
  • 体験とは何か、デザインとは何かを定義します。
  • あなたの思い出が、とても大切になります。

3番目は何か怪しい雰囲気もありますが、僕としてはかなり本気な内容だったりもします。デザイン→体験→思い出という流れにこそビジネスの本質があるのではないかとすら考えているのですが、このあたりは是非未来の出版をお待ちいただければ。

加えて、現状の執筆状況はこんな感じです。

  • 本文は全体の1/2終了
  • 大量のイラストが含まれているのですが、こちらは全体の1/4終了
  • 草稿は全体の6/8終了
  • 構造は直近で一部組み替えましたが、ほぼ完成済

特に先月から一気にアクセルを踏んで作業をしているのですが、遅筆ですね。といいますのも、実は今回、文体というか本のフォーマットというか、構造が特殊なものになっております。普通の本であれば、一度長い本文を書いてしまって、あとからページに流し込むだけなのですが、今回の本では事情が違うんです。1ページ1ページ字数を気にしながら、しかも個々のページで一定の読み応えが無ければ成立しないというややこしい建て付けの構造を採用しています。その構造でなければ、ゲームの面白さやプレゼンのポイントを伝えられないし、本にかかれているノウハウを一切無視して普通の本として書くというのが不誠実にも感じ、このような構造にトライしているというわけです。とはいえ実際大変な作業でして、実に骨が折れております。

書きながら色々と思うところがありまして、ここでメモ的にまとめさせてください。

文章って、遠目で見ると論理構造がわからないっていう短所がありますよね。加えて、大量の文字を目の前にすると読みたくなくなってしまうこともしばしばです。要は、文字だらけの本はわかりにくくて読みにくいということです。一方で、文章って時系列に沿った長い一本の線の形をしていて、読み手の体験に寄り添えるという長所がありますよね。村上春樹が「遅いヴィークル(乗り物)」という表現をしていますが、情報伝達効率としては極めて非効率なところがありつつも、だからこそ実現できる体験があるというのが文章の面白みであり、弱みでもあるような気がします。

こういった文章の長所と短所って、実はプレゼンも同じだと思うんです。文章もプレゼンも、文(voice)や話者の声(voice)という一次元の情報を時系列に通過させるという構造です。だからこそ、文章を考えることとプレゼンについて考えることは極めて似ていると言えます。さらには、実は時系列に体験するコンテンツもすべて同じだったりします。テレビも映画も、ラジオも音楽も、そしてゲームも、すべては時系列に体験することです。もっと言えば、あらゆるプロダクトすら共通です。ユーザという一人の人間が時系列に通過していく体験をデザインするという意味で、共通です。

そのあたりに対するひとつの解となる本の構造を、目下試しているつもりです。商業ベースに載るかどうか不安なところもありますが、まずは1回書ききってしまいたいと思っています。

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